さて、今回は大小様々あるサックスの種類を紹介していきたいと思います。
管体の素材は真鍮が主ですが、銅成分を含んだブロンズや銀無垢のスターリングシルバー(非常に高価)など。
表面のメッキは、ラッカー、ブラックラッカー、銀メッキ、金メッキ(高価)、プラチナメッキ(非常に高価)など。
まずは主流となっている4種類のサックスの音域が高い順から。
Soprano Sax ソプラノ・サックス(Bb管)
この楽器を専門にしている奏者は非常に少ないですが、独特の透明感のある音色や、突き刺すような激しい音色まで幅広く、様々なジャンルで使われています。アルト以下の楽器に比べてマウスピースが小さいので、音程のコントロールはやや難しいです。
ストレート・タイプ
デタッチャブル・タイプ
(ネックがストレート、カーブドの2種類使用できる)
カーブド・タイプ
Alto Sax アルト・サックス(Eb管)
代表的なサックス。安定感、音色など大変バランスが取れており、クラッシク・サックスの世界ではアルトサックス用の楽曲やエチュードの量は圧倒的に多く、不動の地位にあります。
もちろんジャズやポップスでも重用されています。
非常にレアですが、ストレート・アルトという楽器もあります!
Tenor Sax テナー・サックス(Bb管)
アルトと並んで代表的なサックス。クラシックでは日陰の存在ですが、ジャズではスーパースター楽器!高音域でもキンキンしない音域なので、安定感があり長時間聴いていても疲れにくいです。
Bariton Sax バリトン・サックス(Eb管)
豊かな音量と安定感で、低音パートを担当することが多いバリトン・サックス。
しかしソロを吹いてもなかなかいい味が出せます。以外とバリトン好きの女性も多いとか(噂)。
レアなサックス
次に、なかなか見かけないであろう、希少な種類のサックスを紹介していきます!
(サックスだけで10人、20人、時にはそれ以上集まってオーケストラの曲を演奏したりする「ラージ・アンサンブル」で使用されるのがほとんどです。)
Sopranino Sax ソプラニーノ・サックス(Eb管)
アルト・サックスのちょうど1オクターブ上のサックス。
音程の調整が非常に難しく、なかなか扱いにくいでしょう。
Soprillo Sax ソプリーロ・サックス(Bb管)
ソプラノ・サックスの1オクターブ上(!!)Ebクラリネット用のリードを使用します。
もう超音波です笑
プロでも何ヶ月か訓練が必要だとメーカーサイトに書いてありました。
音程の調整、、、が出来るようになれば御の字でしょう(最高難易度)。
Bass Sax バス・サックス(Bb管)
バリトンより一回り大きいバス・サックス。ごくたまに個人所有されている方もおられるそう。
少し前にCMで、さかなクンがスカパラと共演したときに話題になっていたのがバス・サックスです。
Contrabass Sax コントラバス・サックス(Eb管)
サックス族の中で最低音、コントラバス・サックス。世界でも20本程度、日本でも3本ほどしかないらしいです。私もこれだけは見た事がありません。メーカーによって多少大きさは違うようですが2全長200センチ前後で、全ての管楽器の中で「最も大きな楽器」なんだとか。
また、コントラバスをコンパクトにして(ホースを巻くように管体を巻いて)、バリトンのマウスピースで吹けるようにした新設計のコントラバス、「Tubax(チューバックス)」という楽器もあります。
このコラムを書きながら調べものをしていると、コントラバスよりさらに音域が低いであろう、「Sub Contrabass Sax」なる楽器もでてきました。
もう、なんだかわかりませーん笑
番外編
さらに番外編として、
C Melody Sax(C管)
20世紀初頭のみ製造されていた、C管のサックス。
C Melody Tenor
C Melody Soprano
Saxello サクセロ(Bb管)
ベルが90°曲げられたソプラノサックスです。1920、30年代に少量だけ生産された希少なサックスです。ローランド・カークの使用が有名。
3本同時吹きの時の一番右手側にあるのがサクセロ。
以上、駆け足でいろんな種類のサックスをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
次回以降は主要なサックスを1種類ずつ掘り下げてみたいと思います!