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リズムが更に楽しくなるリズムアクション!

2020年5月12日 ドラム・パーカッション

皆様、はじめまして。

レンスミュージックスクール大阪校、ドラム講師 坂本剛士と申します。

皆様、ドラムアクションする上で様々なトレーニングをしておられる方が多いと思います。
そこで、ご参考までにアドバイスと、リズムの楽しさ、更に楽しくなるリズムアクションをテーマに書かさせて頂きます。

①楽しくなるリズムアクション!

ドラマーであれば誰もが通る道、スティックコントロール(ドラムスティックアクションの奏法や技法)など、日々トレーニングする中で、こういう経験したことはないでしょうか?

例えば、
メトロノームのクリック音、(カチカチという音など)に合わせて練習する中で、

“クリック音が消えた!!”

私は、最初トレーニングしていて、
メトロノームのクリック音が消えてしまって、

“電池無くなった?
バッテリー切れかな?”

もしくは、

“壊れたんかな?”

と思い、手を止めてみたら
実はしっかりメトロノームは動いていて、クリックがちゃんと鳴っていたんですよね!(笑)

そこで、気づいたのが、
“クリック音とアタック音がしっかり重なり、ジャストミートしたら、クリック音が消えてる様に聞こえる!”
という事なんです。

つまり、
正確にリズムを刻み、メトロノームのクリック音が
“聞こえずリズムキープしている!”

という事なんです。

その時は、
“メトロノームが俺に合わせとんとちゃうか!”
と錯覚に陥る不思議な現象が身体で体感し、
更に楽しくなったのを覚えてます。

なんか、面白いですよね。

しかし、メトロノームとのズレが生じている場合、
メトロノームのクリック音は聞こえるので、
“リズムがずれている”
という事なんです。
“正確なリズムアクションができていない”
という事なんです。

繊細な練習法ですが、
一度試してみてはいかがでしょうか?

ジャストミートしている時の気持ち良さと楽しさが体感できるので、
是非オススメです。

題して
“メトロノームクリック音を消してみよう!”

トライしてみてはいかがでしょうか。(笑)

bpm(テンポ)は、だいたい80から90ぐらいからスタートして、スピードを徐々に上げていくと良いでしょう!

☆あとオススメしたいのが、
“beat maker go”というミュージックアプリがあります。

このアプリは楽曲制作機能、メトロノーム機能、エフェクト機能(音色加工)などかあり、
ベースの音や、キーボード、ギターやその他、様々な音色など加工しながら制作出来るという優れ物でして、
当然、リズム制作も出来ます。(電子音的な感じ)

ですが、電子音ならではのリズムパターンやその他楽器などをチョイスし、それをスピーカーなどで流しながら、生ドラムやパーカッションなどでリズムアクションしながら、まるでアンサンブルをしているかの如く、
セッションやリズムトレーニングにもなる!
という事も可能です。

なんと素晴らしい!
1人で練習している感がないので、楽しいと思います。

写真の様に、画面上にPADが並んでいます。
上部にある◉をタップしたら録音できます。
PADの位置により音色が異なり、右上部分のAとBのマークがあります。

要するに、
Aのパターンと、Bのパターンで作曲可能となります。

☆Aパターン
☆Bパターン

を組み合わせて合わせる事も可能なので、
これがなかなか
“楽しい!!”んです!

興味ある方は、是非お試しください。

(基本無料アプリですが、中に課金されるのもありますので、ご注意ください。)

②楽しくなるリズムアクション!

リズム用語として、
“オンビート”
“オフビート”
“ゴーストノート”

などの用語があります。

“オンビート”
オンタイム(メトロノームのクリック音)で鳴っているビート音

“オフビート”
オンタイムでは鳴っていない音ですが流れているビート音

“ゴーストノート”
オフビートに近いんですが、本来鳴っていない音を
“あえて小さい音で鳴っている音”をいいます。
鳴っていない場合もありますが、鳴っていない音を鳴らすがポイント!

その3種類のビートアクションを使用し、応用することで、バリエーションが増え、
あらゆる楽曲に対応するのに、効果的なリズムアクションができる!
ようになります。

この3種のビートアクションは、

いわゆるオンタイム
(4分音符、8分音符、16分音符など)を刻みながら、
オフビートを感じながら、
リズムアクションする。
更にゴーストノートを加えたリズムアクションをする。

更に応用すると、それらのビートアクションを操れるようになります。
“独自のリズム”を
“デザインしていける!”

ことが可能になります。

アクセントをつけての抑揚感、グルーヴ感をだしながらドラムキットの叩く場所を変え、
音色をかえてリズムアクションができるようになると、更にリズムに対して表現のバリエーションが広がります。

まるで、
“絵を描いている様なドラミング!”

をすることが可能となります。

☆ジャンルによってスタイルや、様々なリズムの取り方や捉え方が違いますが、
応用することで、独自のリズムスタイルで対応する事が可能となります。

(文章で表現するのは限界があるので、なかなか難しいですが、)

それぐらい”リズム”というのは奥が深く、魅了され虜になるでしょう!

やればやるほど楽しくなるのではないでしょうか?

ドラムやパーカッションの様な打楽器は、
メロディ楽器ではないため、
リズムアクションや、ビートアクション、音色を変えて演奏し、表現をすることが多いです。

ドラムやパーカッションでのソロライブや、
パフォーマンスでは、
その空間を
“音で絵を描く様なパフォーマンスライブ!”
音は目には見えないので、
リズムを奏でる事で、耳に入り、頭の中で情景や、風景が浮かんでくる様な演奏ができるようになります。

今は、電子ドラムなどで音色が多彩。
そしてエフェクト(音色加工)などを使用したドラムやパーカッションライブなど、”無限大の楽しさ!”がありますので、
興味ある方は是非試してみてはいかがでしょうか?

☆あと、楽しくなる!リズムアクションの補足として、
先程のオンビートリズム、

例えば、
ハイハットはオンビート、バスもオンビートに対し、スネアのアタックを気持ちずらす。

後ろにずらすアクション
(溜め気味にする感じ)

前のめりにずらすアクション
(若干走らす、または噛む感じ)

なども面白いです。

ハイハットはオンビートで、
バスのアタックを溜め気味にし、
スネアのアタックを走らす感じにしたりとか。
(笑)

私が好きなリズムの中に、
“lade-back”
“レイドバック”

というリズムがあります。
何かというと、

オンタイムオンビートに対し遅らせてリズムアクションする奏法で、
わかりやすく言えば、

こんな感じになります。
マニアックなやり方ですが、はまれば楽しいリズムです。
意外に効果的に使われたりします。

特にラテンミュージックや、アフリカンミュージックなど、
ワールドミュージックには取り入れられています。
(主にダンサブルな音楽)

特にボサノバ、サンバ、サルサ、などは、
“溜めて走る”や、
“走る溜める”が多いですね。

基本オンタイムオンビートなんですが、フィルインやベーシックリズム自体が、
“溜める走る””走る溜める”
の応用が多いです。
(楽譜では表せない音符などがあります。)

例えば口に出して表現する音、それを音にだすなどのリズム
(口で喋りながら奏でるリズムなど…)

ター、タ、ティー、トゥン
ドゥン、パ、タパ、テケ、テケナ、ナ、ティキ…
その他、

など…など。

面白いですね。(笑)

ご参考までに。

☆それとはまた別に、リズムがない楽曲に、
“あえてリズムをつけてみる”
のも、面白いと思います。

リズムがない楽曲は、
まず、何拍子かな?
と考えながら聴き、

どんなリズムが合うかな?とか、どんな音色にしようかな?
とかを考えるので、イメージトレーニングとしても、効果的です。

リズムがない楽曲は、いわゆる自由にリズムを入れていけるので、自由な分、バリエーションと引き出しの多さと対応力が求められてきます。

ある意味難しいですけど、これがまた、
“楽しい!!”
になる。

例えば、仲間や友達同士で、好きなリズムのない楽曲を決めて、プレイしてみよう!と言って、
それを自分ならこんなリズム、仲間や友達はこんなリズム、みたいに聴き比べてバリエーションを増やしていくのも楽しさの一つかなと思います。

そうやって、
“リズムって楽しい!”
って思い感じて頂けたら嬉しいです。(笑)

長々と書きましたが、
読んでくださり、ありがとうございました。
また、機会があれば楽しいリズム紹介など、させていただきます。

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