ラジオディレクターの涌井慎と申します。
RenSミュージックスクールと特別深い関係はありませんが、
こうしてコラムを執筆させていただけているというのは、
何かしらの需要があるのだと信じています。信じさせてください。
長くなるだけだからまとめるよ
さて、先日 back numberのライブを
京セラドーム大阪まで、見に行ってきました。
back numberについて、ご存知ない方は是非、
「クリスマスソング」という曲を聴いてください。
興味がなくても、ネットで歌詞だけでも検索してほしい。
この曲のサビの最後の部分、
「長くなるだけだからまとめるよ君が好きだ」。
このキラーワードは
「心のベスト10第1位はいつもこんな曲だった」に匹敵する、
否、あれを越える名文です。
※↑ちなみにこれは「今夜はブギー・バック」
年表を眺めるかのように
とはいいつつも、
私はこれまで、特別、back numberを
追いかけていたわけではありません。
そのくらいの感じで、気になってるバンドのライブを見させていただける、
これは、今の仕事のとても、ありがたいところです。
できあがった世界が、客観的に見られるって、すごい不思議な感覚です。
このイントロの一音一音が、
私にとっては、単なるギターを爪弾くだけの音であるのに、
私以外の数万人は、あの一音一音に特別な感情を込めて見ているのだと思うと、
なんていうか、日本の歴史の年表を見ているような、
わかりますかね?この感覚。
俯瞰するというと、とても生意気に聞こえますけど、
どこか、他人事のように眺めている自分がいるのも事実です。
年表のなかへ年表のなかへ行ってみたいと・・
ところが、
場面場面で、年表を見ている自分が突如、
年表の登場人物になってしまう、
世界に引き込まれてしまうことがあるんですよね。
あれも不思議な感覚です。
今回、
back numberを見ていても、何度かそうして、
ぐいっと引っ張られる感じがありました。
これはあくまで、私の想像なんですが、
本当は back numberはもっともっと、
back numberを知らない連中を私にそうしたように、
ぐいっと引っ張るような、ライブがまだまだしたいんじゃないかな。
5万人規模のライブとはいえ、全員がウェルカムの会場よりも、
(無論、それが最高であるのは大前提としてあるとして)
たまには、「あんたら誰?」みたいな雰囲気のところで、
そいつらを振り向かせるような、そういう舞台も、まだまだ俺たち欲しがってるぜ。
っていう魂の叫びを聞いたような気もしました。
全部、私の想像ですけど。
まぁ、そうやって、
想像を膨らませることができるのも、
ライブの良さではないのかな~。
いや、わかりませんけど、
長くなりすぎたからまとめるよ。君が好きだ。